株式会社スマレジの開発部でスマレジのサーバサイドを作っています

流通BMSと在庫管理

こんにちは!株式会社スマレジ、エンジニアのmasaです。

少し、寒くなった?と思ったら今週はまたポカポカ陽気で、ちょっと体が変になってしまいそうな感があります(-_-;)

今日は流通BMSをご紹介したいなと思います。

masaは営業ではないので、あくまで開発者としてふんわり概念的に理解しているだけなので、間違いなどがあればご指摘ください汗

卸と小売業の大きな課題…「仕入」業務

流通系のお仕事にかかわりがないと、ピンと来ないかもしれませんが、
売店仕入業務は、とにかく大変なんです・・・!

① 同じ商品でも卸売業者でフォーマットが異なる

 

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例)キャベツがお店に届くまで

仮に全く同じ生産者の「キャベツ」が近所のスーパーに届くまでを考えても、「産地直送」「卸業者経由」「市場へ買い付け」等、バリエーションはいくつにも分かれます。

例えば仕入れるまでのステップの違いはそのまま仕入れる商品の仕入れ値、つまり「商品原価」の違いに現れます。これは原価計算時に影響を与えます。

また、各経路は「紙媒体」でのやり取りだったり、「EDI」(電子商取引)だったり、インターフェースも様々なため、検品コストが増大します。

仕入用のシステムのランニングコスト

大きなスーパーだったり、多店舗展開している小売業の場合、仕入を電子化するために受注システムを持っていることがあります。しかしシステムのランニングコストは小売り業者持ちなため、規模が大きくなればなるほど、小売業者の負担は大きくなります。

仕入業務の共通化

多岐にわたる仕入ルートのすべてを各小売業者がまとめ続けるのは非常にコストがかかります。そこで、「仕入業務そのものを共通化して、楽をしよう!」という動きが生まれます。

オンライン仕入時のメッセージ規格が「流通BMS

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流通BMSのイメージ

その中でも一番標準化しやすいのが、EDIです。それまで各社マチマチだった仕入元ー仕入先間のインターフェースが規格化されます。この規格のことを流通BMS(Retail Business Message Standerds)と呼びます。詳しくは下記を参照ください。

www.mj-bms.com

スケールメリットでシステムのランニングコストを削減

流通BMSに対応している仕入システムは、仕入情報受信のインターフェースが統一されているため、受注側の卸業者や生産者にとってもメリットが大きいです。それに着目して、流通BMS対応の仕入システムを卸業者が利用する場合は、通信量等に応じて使用料を徴収することができます。こうすることで、システムのランニングコストを下げ、小売業者の負担を減らすことができます。